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太陽の子に挑む インタビュー 柳楽優弥X三浦春馬X有村架純、三浦誠己+土曜スタジオパーク

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ひるまえ直送便

インタビュー

亡くなる1週間前に収録されたインタビュー。放送は2020.8.6~7

柳樂くんとは、子役からやってて、オーディションとかも一緒だったし。自前のカメラを持ってって少し高めの崖に有村さんを登らせて。柳樂くんにも
いろんなポージングをつけて。物語も徐々にハードになってく中でコミュニケーションが取れてるのはこのチームならでは。
自分の中で感じたのが、こういう物語を年下の世代の方にも語り継がれて欲しい。この作品にかかわれているのは幸せ。

作品を通じて想像力を増幅させて、大きな惨事を生まない。まずは戦争をしないことをしっかり心に留めて。撮影を通して感じました。

途中から見たので後半部分だけ。8/7もインタビューの続きを放送(NHK広島、ひるまえ直送便)

2020.8.7放送分

聞き手は松尾アナ
有村 印象に残っているのは、3人の将来の話をしているシーンで。絶対ここは手を取りたい、自分の中ですごく思ってて。悔しさとか悲しさとかよくわからない感情があって。ただやっぱりふたりにかけるだけだとすごい嫌だな、なんか触れたいとふたりの手を取った。自分の中では印象に残ってますね

柳樂 海で、僕と春馬くんが裸になって。架純さんがみてる、微笑ましく見てるシーンが大好き。なかなか裸になって海に入るってのがなかったので。
松尾 微笑んでみてる
有村 ふたりのおしりを
松尾 心穏やかに見れましたか
有村 はい(笑)
完全版

太陽の子に挑む

演出 黒﨑博

自分たちがやっている科学の研究が、論理的に見たときにどういう意味を持つのか。どういう罪を背負っているのかということを自問自答しながら、それぞれの科学者が、ベテランの教授も一番の若手も悶えるように考えているというシーンなんですよね。それはこの作品の全体を象徴するようなシーンで。きっとそれは現代の科学に置き換えても同じ。いくら考えてもこれが正しいちう正解が見つからない

柳樂優弥

主人公、修
監督の狙い通りかわかんないんですけど、すごい涙目になってたから。衝撃はあっていいと思うんですよ。セリフが、なんかこう、次と逆なんだな...

しゃべるの難しいなって。とてつもないことをもちろん研究してるんですけど。もっと修のキャラクターに近づけたらいいなって
こういう作品に出させていただけるのはとても大きい。俳優としてどうこうというのではなく、ひとりの人間として知っておくべき事実を、しっかり考えることができたのが大きい。

有村架純

主人公の幼馴染、世津
本当に悔しいのは、その時代を生きていないので想像でしか感じられない気持ちがたくさんあって。自分でももどかしい。みなさんとのお芝居でより近づけるように。優しいシーン、切ないシーンもたくさんあるので、みなさんと一緒に頑張っていい作品を作りたい

監督が求めてるものをその1回で出せるかちょっと不安

三浦春馬

主人公の弟
この後どんどん感情が入っていくシーンになってくると思うんですけど?

でもあんまり思いつめすぎずというか。逆にこんなカラっとした状況とか、心情をしっかり感じておいて。その対比というかメリハリをしっかり自分の中につけておいて。そのほうがやりやすいと思うので、あんまり考えないようにしてます。←※言い終わって軽くウインクしたんだよねえ

恐怖に苛まれ海に....というシーンもある。
有村 きっと誰も暗黙の了解で言葉にしてこなかったことを、あの場で初めて3人で気持ちを共有しあう。ふたりを抱き抱えるのも、お母さん目線ではなく、同じ気持ち、目線を共有した、世津の気持ちだった。

三浦誠己

京大助教授役
父親が被爆して自分が被爆二世ということもあると思う。小学校の頃から戦争についてちょっと興味があったじゃないですけども、日本の時の科学者をうまく表現できたら。※実際撮影前に伯母さんに話を聞きに行く場面も。86歳といえば昭和9年生まれかな
僕が演じている木戸を含め、京大のメンバーは目の当たりにして体感した上で、そこの葛藤であったり思いとか、表現するには、頑張るって言ったらおかしいですけど、ちゃんと作品の中に落とし込まなければいけないという気持ちになりました。

土曜スタジオパーク

2020.8.8

冒頭「三浦春馬さんが7月18日にお亡くなりになりました。謹んでお悔やみ申し上げます」

近藤春菜 修の弟を演じているのが三浦春馬さんです。三浦春馬さんは先月ご逝去されました。心よりご冥福をお祈りいたします。そして、土曜スタジオパークでは、柳樂さん、有村さんと相談を重ねまして、おふたりの気持ちを尊重して、予定通りこのドラマをご紹介させていただくことになりました。

柳樂 とっても信じがたいニュースで、あの、言葉を選ぶのがとっても難しいんえすけども、本当にみんなを笑顔にする方でしたから。ゆっくり休んでねという気持ちと、この作品をしっかり多くの方に...お届けできるようにがんばるよ、という気持ちを伝えたいですね。そのためにもしっかり今回出ないとな、という思いで来させていただきました

有村 柳樂さんとも話をさせてもらって。ご連絡をくださったんですけど、いま自分たちができることは、しっかりこの作品を皆様に見ていただくことなので、今回出演を決めて。春馬さんの分まで二人でメッセージを届けられたらなと思ってます。

撮影前、原爆ドームに虹が出た写真
柳樂 自分たちがやっていることが肯定されたような、少しホッとしたのを覚えてます

三浦春馬インタビュー

全く戦争を経験したことのない僕たちが、イマジネーションを働かせて、文献を下にいろんなスタッフ、そして研究者の協力を経てひとつの台本になってるわけで。その台本を使い、大きな想像力をお客様に届けていくことが、今後あってはならない、大きな流れ、始めさせないきっかけになるんじゃないかなということを、やっぱりどこか信じていきたい。そんな思いで作られてる方は、きっと多いんじゃないか。僕もそんな働きの一部になれたらいいなと思いました。

浜辺でいきなりいなくなってしまって、世津と修が探し回るんですけど。やっと見つけて。自暴自棄になっているのを海から引き戻す、目を覚まさせるために平手打ちをしてはどうかって、リハーサルの前日に監督と自分が提案したんです。柳樂くんもそれいいね、と賛成してくれたんですけど、どうしても柳樂くんの優しさが出てしまって(笑)どうしてもそのモーションに入ると、優しく子犬をなでるような(笑)芝居になってしまったのが印象的なんですけど。もちろん本番ではやってくださったんですけど。それでも優しさは感じましたね

戦後誰が子供たちを教えていくのか。教育は、日本の基盤を作っていくのに、っていうことを聞かされるシーンで。有村さんの、涙ながらに、だからこそふたりも、生きてもらわないと困るし、一生懸命研究してもらわないと困るしってことを訴えかける芝居がすごく印象的でしたし、本当に素晴らしかったなあ

柳樂 僕も「ビンタをするキャラクターではない」と監督と話していて。それで撮影は進んだんですけど。春馬くんがそう思っていたのは僕は知らなかったので。ごめんね。条件のある撮影で、確実にいいシーンが撮れた達成感が現場にありましたし、よかったですね。

有村 春馬さんが笑ったら、みんなが笑顔になる。いいって言ったシーンの後も連絡をくれた。背中を押して下さる一言を、必ずかけてくれる、本当にまっすぐな方だなという印象。