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サワコの朝 清塚信也 母語録 音楽の楽しさ

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阿川 いまや、清塚さんチケットは取れない
清塚 いやそんなことないですよ。好評発売中です。バイオリンの方はサディスティックな方が多いですね。Sな人。葉加瀬太郎さんぐらいかな、Mだったのは。

母語

5歳からピアノを始めた

母がとにかくクラシックが好きで、憧れが強くて。(演奏は)全くしてない。やりたかったのにやらせてもらえなかったってのがすごくコンプレックスなんで、僕らに英才教育を。それはそれは厳しくて。姉が二つ上におりまして、バイオリンなんですけど。小さいから二人で笑ってると、母が鬼のような形相で「今笑うな!人生の後半で笑え!」小学校低学年とかの時に。「笑う暇があったら練習しろ」僕らが続けてこれたのは怖かったからです(笑)「生きてなくていい」って言われたんです「あなたたちが音楽家になれなかったら、その時は生きていかなくていいです」はっきり僕らに言うんですよ。すごいですよ。毎朝5時起きで、朝練から始まって。たたき起こされて。時には眠くて起きれない時あるじゃないですか。そしたらまた母語録ですよ「いい?人は、いつかずーっと、寝る時が来るんだから、今は起きなさい」そのとき小2ですからね。姉と僕はなにか気晴らしをしないと生きていけないと思って、母が買い物に出た時とかにサボって何かをお互いにするのが取り決めだったんですよ。もちろん絶対に言いつけない。お互いのため、同盟です。姉はみやというんです。僕は信也。みやにはドレミのミが入ってる。僕にはシ。たまたまそれに気づいて、母が帰ってくる足音を一人が聞きつける役をする。母の声とか足音とかを聞きつけたら、ミドミド♪って弾くんです。僕は絶対音感があるのでわかるんです。唯一母をかいくぐってお互いに信号を出して。戦争ですよ。「きたよ~きたよ♪」っていうと怖いんで。「シソシソ♪」シが入ってるから「キタ!」と。

記憶の中できらめく曲

槇原敬之/どんなときも

槇原敬之さんはピアニストとしても大好き。僕はテレビも映画もドラマもゲームも大好きだったんですけど、禁止されているから、唯一母に抵抗できるのは、母が音感がなかったので(笑)音感がべらぼうにないんですよ。カラオケだったら前奏の途中で歌い始めちゃうぐらいに。そこが弱点だと。唯一の反抗として、ピアノを弾いてるんだけども自分の好きな曲を弾こうと。バッハとかクラシックの教本を開いておいて、バッハをポップスやジャズアレンジにして見たらバレないわけですよ。そこが僕のルーツなんでしょうね。バレないから次はドラゴンクエストとか。時々コンクール1位になると、30分だけ(好きなことを)やらしてくれるんですよ。その時に耳コピ得意なんで。(序曲を演奏)英才教育もバカにできないですね(笑)ドラクエはクラシック調なのでバレない。スリルを感じて逆に面白くなって。マリオやってみたんですよ。セーフ(笑)どんなときもは(サビの前にジャンジャンで)バレた「どんなときもじゃあ!!」

ショパン国際コンクールは夢叶わず

人生を大きく変えた恩師の言葉

ハリーナ先生が元気づけてくれた。「あなたは、ショパンコンクールを愛してるんじゃなくて、音楽を愛してるんでしょ?」ハッとなって、人生コンクールがゴールじゃないなって。もう1回受けてダメだったんですけど、ほかで入賞したり、しなかったり。優勝しようが何しようが一喜一憂しなくなって。ジャッジされることに意味を持たなくなった。

芸能界へ

20歳の誕生日に

自分の音楽をもっともっと広く知ってもらおうと思って、単純な思いで、一番多く広まってる場所へ(芸能界に)行った。メディアで流行ってるのはJ-POPだし芸能界だし。履歴書持って事務所まわって。映画音楽やドラマ音楽には僕が最適です、と。厳しいことも言われましたね「ちょっとピアノ弾かれるぐらいでもてはやされる業界じゃない、帰れ帰れ」みたいな。100個行ったら1個ぐらいは聴いてくれるくれるところもあって。(母は)大反対で「芸能界に行くな」20歳の誕生日、営業に家を出ようとしたら「また行くの。そんなことをするためにやらせたんじゃない」初めて言い返しました「絶対間違ってない。音楽家は人だかりが出来るところに自ら行って演奏しなきゃ成立しないんだ。マイノリティでも自分だけわかればいいと思ってたら音楽は成立しない。ベートーベンもショパンもそうやってきたんだ」20歳の朝6時に。

松山ケンイチ君と一緒にやった映画「神童」で演奏シーンの吹き替えを。ピアノの演技指導もやらせてもらって。松山ケンイチくんは落ちこぼれの音大生の役なんですよ。下手に弾くって難しくって。それがきっかけでのだめ。

コンクールが全てじゃない。審査員や賞が価値を決めるんじゃなくて、オーディエンスが価値を決める。

母は頭おかしくなっちゃった(笑)全然優しくなって。「お前たちは失敗した」って。ムカつくでしょ。「子供が萎縮する」って(笑)愛だったんだなって思ってますよ。

いま心に響く曲

映画「海の上のピアニスト」より「愛を奏でて」

是非動画で見て。
笑いながら言ってたけど母怖すぎる。1週間前の人生案内では同じような夫に悩む妻の相談が。

For Tomorrow

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